ヤクザ教師は隠したい

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「よくできました。」 一ノ瀬はそう言うと左手は胸の飾りを弄ったまま、右手で足の付け根を撫でるように洗ってくる。触って欲しい訳ではないのに触れそうで触れないもどかしさみたいなのを感じてしまう。 俺は恥ずかしさからどうにかなってしまいそうで、体に力を入れて羞恥を耐え切ることにした。 「夏輝?」 「なに、……?」 2人とも冷え切っていたからあったかいシャワーは出しっぱなしで、足元にお湯が流れてきてあったかい。でも俺はそれ以上に体が熱くて、湯船にも入っていないのにのぼせてしまいそうだ。 ※続きは裏表現アリなのでスター特典にて……。制限をかけさせていただいております。お星様9つで読めます。 ◇ ◇ ◇ 「いちのせ…」 「志摩って呼んで」 「し、ま…」 その名前を呼ぶことにどんな意味があるのかもわからなかったけど、このどうしようもない感情をぶつけるものが欲しかった。 「しま、…しまっ……、ん」 「うん」 「はっ……で、ちゃう…ッ」 「いいよ、いっぱい出して」 その時の一ノ瀬の声は優しくて甘ったるくて、まるで恋人扱いされてるみたいで変な気分だった。 ◇ ◇ ◇ お風呂場で果ててしまった俺は一ノ瀬の胸に背中を預け、浅い呼吸を繰り返していた。ボーッとしていて何も考えられなくて、天井を見上げる。 息を吐いて視線を落とすと、視界の端に映る一ノ瀬の手が白濁の液に塗れていて、そこでやっと現実に引き戻された。 「お、おおっ、おれ…っ!!!うわっ!?」 「ちょっ…」 果てたばかりで頭もボーッとしている状態で、体も泡だらけ。そんな中、勢いよく立ったからフラついてつるんと床に背中を叩きつけた。 「いっ、た…」 一ノ瀬が頭を支えてくれたおかげで脳震盪を起こさずに済んだわけだが、この体勢はとてもマズい。一ノ瀬が俺を組み敷いているような感じで、すごく危険を感じる。
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