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ちょっと距離を置こうと思って、何回かお誘いをお断りしたら、ある日ぷっつり連絡が来なくなった。
最初のうちは喜んでたけど、だんだんと心配になってくる。
もしかして自殺なんかしてなきゃいいけど。
ある日、我慢の限界が来てこっちからカズミに電話した。
そしたら、拍子抜けするほど明るい声のカズミが出た。
「あー、久しぶりー。私も連絡しようと思ってたんだー」
「元気そうだね」
私はホッと胸をなでおろした。
「実はさ、新しい家族ができたのよー」
「え、そうなの!? おめでとう」
「ありがとー。でね、お祝いするからユリコも来て欲しいの」
「私? 行って良いの?」
「もちろんよー、あなたは親友だもの。ね、あなた、来て良いわよね?」
しばしの間が空く。
特に声は聞こえないけれど、なんか会話してるのかな?
「良いって」
「ありがとう。じゃあ、ぜひ行かせて貰うわ」
日にちと時間を聞いて、電話終了。さて、出産祝いを買いに行かなくちゃ。
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