プロローグ

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暇は人を殺す、殺されたくなければ考えろ。 何かに熱中している時は周りの音など全く聞こえず己のみの空間に入り、まるで卵の中にいるような包まれた感覚を感じたことはないだろうか。一度卵の中に入ってしまうとあっという間に時間は過ぎ去り、気づいたら夜中になってしまい。少し1日をもったいなく過ごしてしまったかな?という思いと。体の中に染み渡る充足した気持ちが、ない交じりになったまま眠りにつくのはとても満ち足りた人生を謳歌できていると言えるだろう。 ただ長い人生の中、時たま長く卵に入れない時がやってきた事はないだろうか。 体の中が空っぽになり、何かを考えようとしても壊れたラジオのように断続的にしか浮かばず。さて動き出そうとしても体が何かに縛られたかのように動かない。 その時間が長く続いた状態は果たして人は生きているのだろうか、ただ命令のまま、周りが動くのに合わして動くロボットとかわらないだろう。確かにロボットでいる時は何も考えないで楽であるがそこから抜け出すのは底なし沼から抜け出すのと同じくらいに難しい。
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