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契約
ケイトは言った。
「わかったわ、ボス。契約する。」
「よかった。」
彼は嬉しそうに微笑んだ。
「言っとくけど、僕って普段は、気難しくて、人を無視するし、自分勝手で、冷たいんだけど、気にしないでね。」
「大丈夫よ、お金貰えれば。」
「それと、秘書さんには僕の健康管理をお願い。メンバーにいつも言われてるから。」
「わかったわ。まるで奥さんみたいだね。お金貰えばなんでもするわよ。」
「よかった、、、、じゃさ、気が変わらないうちに、事務所いって契約しよう。」
ケイトはまた笑い転げた。
「アラン、本当にあなた、忙しい人、、、、もしかしてIQ高い?」
「しらない。僕は君を失いたくないだけさ。」
そして、彼は彼女にキスをした。
ケイトは思った。この急激展開。私に判断の余地を残さない。アランは何者?
まあいいか、このファンタジー第二章に生きてみるか?彼の言葉は嘘ではない感じがする。しばらくの旅の道連れ。イルミナのアランなんて。
降り積もる雪をみながら、彼女は変わる決意をした。そしてぼんやり考えた。
あの子が言ったように展開してる。もしかして、私、彼がそう言ったとき嬉しかったのかな。これが嬉しいという気持ちかしら。
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