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我が家で飼うことになったメル。
玄関先に置いておくわけにもいかないので、どうしようかと家族会議をしている間に結局メルが勝手に家に上がり込んでしまった。
仔牛くらいの大きさはあるメル。
テレビの前に座られるとテレビが見えない。
ヒョロいお父さんはメルに飛び掛かられ転倒。
テレビ台の角で頭を切って流血し大騒ぎになった。
お菓子は油断したら食べられちゃうし、箱ティッシュは全部引っ張り出しちゃうし、金魚の水だってガブガブ飲んじゃう。
メルのイタズラはとどまる事を知らなかった。
怒られたって、キョトンの目で反省なんてしやしない。
それでも、夜寝るときだけは私に甘えてくっついてきた。
「ちょっと、メル!近い!!」
「バウバウ・・・」
「い、息がクサイ!」
まさか自分が犬の腕枕で寝る日が来るなんて思ってもみなかった・・・
だけど、メルにくっついてるとポカポカしてあったかかった。1人で寝ていた時よりもずっと、安心感に包まれていた。
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