いつも君がいた

メルとの日々

スタート地点には３年生１００人が集まっていた。

「よーい・・・」 パンッ！！

先生の合図を皮切りに、一斉に生徒達が走り出す。

我先に行く人、一人で黙々と走る子
友達と最後尾で歩きながら喋る子

私はいつもの練習のように自分のペースで走っていた。

毎日の特訓のおかげで足が軽い。順調に進んで1．５キロの折り返し地点の時には上位４位くらいに入っていた。

（もしかしたらこのままゴールできるかも！）

そして期待が現実に変わる。

「おつかれさまー！」

先生や地域の人の声援の中で私は６位でゴールした。

「やったーー！！」

毎日頑張った成果が出た！
長距離が苦手な私でも上位に入れた！！

先生から「おめでとう」と６位の紙を渡された。

「・・・うそ、６位だ。。やった・・・！」

嬉しくてその紙を握りしめた。