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それから月日は過ぎ、私は高校生になった。
高校生になると私の行動範囲も広がった。
化粧に夢中になった。
友達と買い物したりカラオケしたりして過ごすことが多くなった。
必然的にメルとの時間も減っていった。
それでも夜一緒に寝るのは変わらなかった。
寝る前に今日何があったかをメルに話してから寝るのが私の日課。
「メル、ちょっと痩せた?私は太っちゃった。だって駅前のワッフルが超美味しいんだよー」
メルはつまらなそうに、そっぽ向いて耳だけ私の方へ傾けていた。
そしてメルが11歳の頃、
私は大学入学を機に、家を出ることになった。
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