19人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
私は耳を疑った。
メルが・・・やばい?
なにそれ、死ぬってこと?
いや、半年前に別れた時は元気だったよ・・・
電話を持つ手が震えてくる。
ふと思い返してみると、私はこの半年自分のことばかりでメルのことなんて頭になかった。
この間メルは一体どうしてた・・・?
私がいないあの家で、メルはどう過ごしてたの?
最後に私を見送るメルの顔が脳裏に浮かんだ。
「い、いますぐ帰るから!!」
電話の向こうのお母さんにそう言うと、私はアパートを飛び出した。
春に取ったばかりの免許証を持って車のハンドルを握った。
家まで2時間。
間に合うかな?
メル、お願い。
まだ行かないで・・・!
最初のコメントを投稿しよう!