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３０分後、我が家に着いた。
「お母さん、メルどうするの？」
「とりあえず、玄関に入れようか」
「わかった！」
車のトランクを開けた途端にメルが飛び出した。
強い力に引っ張られて「わわわ！！」と転びそうに駆け出す。
「メル！待って！！こっち！」
メルは言うことを聞かない。
好きな所へ行きたがってグイグイ引っ張る。
メルは本当にお母さん犬？
落ち着きのなさは天下一品？
そして突然に中腰になったかと思うと、しーっとおしっこをした。
「あ・・おしっこ・・・」
そうか。
だから、慌ててたの？
メルは「こっち見ないでよ」という目で恨めしそうに私を見た。
「・・・女の子だから足は上げないんだね・・・」
駐車場のアスファルトに流れていくメルの大量のおしっこ。
お母さんがそれに気が付いて、「うわあ」か「どひゃあ」かの悲鳴を上げた。
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