595人が本棚に入れています
本棚に追加
/182ページ
「弱みなんか握られた? それって立派な脅迫になるのよ。こっちが許しはしない。ちゃんと言って」
私はガツン! と最後、強めの口調で促した。
しぶしぶ、三和さんは語り始めた。
「三年生に、野縄さんて人がいて、凄く綺麗で一学期で三年生は部活を引退したんですけど、凄く強いエースで」
そしてその、野縄さんという人は卓球部だったそうだ。
「お兄さんと付き合ってた?」
「うん、でもなんかフラれたみたい。野縄さんが。兄の方が受験が忙しくなってきたから。その割にはSNSで知り合った子と良い仲になったりで」
その言い方には、疑問の感じた。
最初のコメントを投稿しよう!