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「あの、それって須原さんじゃなくて?」
「うん、兄は他の学校の女の子と付き合って二股かけてた」
なんと、少年ながらにゲスな話を聞いてしまった事に驚きを覚える。隣では、谷田部さんが、ムッとした顔をしている。
背広のネクタイを少し緩めた。
(ガキの癖に生意気な)
そんな事が顔に描いてある。
「へぇ、そっか」
「でも、須原さんの事も好きだったみたい。会った事はないみたいだけどね。でも、妹の私と同じ学校だから、知ってるみたい。見た事はあるって。須原さん、綺麗な人だから、好きみたい」
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