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「少女よ、大志を抱け。もうこの際、全部この、おねーさんに吐いちまえ。そしたらめっちゃ、すっきりするぞ。池袋のパンケーキももっと、美味しく感じる」
矢印を面白い理論で突き付ける、谷田部刑事。思わず吹き出してしまいそうになったが、我慢した。
すると、三和さんの表情が柔和になった。眉と瞳が、少し八の字になった。
「多分、舞さんは野縄さんがやったんだと思う!」
突然真面目な顔で、発する三和さん。
それには、こちらが驚いた。いきなり、だ。
「やったんだと、思う、とは?」
どんな根拠と位置づけだろうか。
「野縄さん、性格きついもの……。兄もうんざりしてた。でもね、野縄さんが兄に夢中で」
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