3/13
前へ
/182ページ
次へ
 見た目はなんてこともない、普通のカフェだ。食品サンプルが飾ってある。見てみると、チョコレートパフェや、オムライス。一般的なメニューが飾られていた。  見た目はカフェで、裏で何かあるかもしれない。  池袋に勤務した事はない。しかし、知っておく余地はあるだろう。  二階は麻雀の店のようだ。三階は空き。 「さて、入るか。なんかうまいもんでもあるかもしれないぞ」  谷田部刑事が言う。  私は後ろに付き添うように、中へ入った。 「いらっしゃいませ」  ロン毛で無精ひげのご老人が、コーヒーを入れたまま声を発した。店内を見渡す。暗い。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

596人が本棚に入れています
本棚に追加