やさぐれ少女の過去

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久しぶりに友達と過ごす学校生活はとても充実していた。そんな日々の中、私はとうとう…初めて恋をした。 相手は、同じ委員会の先輩。 よく話すうちに、優しくて穏やかなところに次第に惹かれていった。 いつか先輩と付き合えたら… そんなことを願いながら過ごしていた。 「なぁ、俺、藤塚のこと好きなんだけど良かったら付き合わねぇ?」 まさか相手から告白されるなんて夢にも思わなかった。 もちろんこの告白を受け、二人の交際が始まる。友達からは祝福され、正に幸せの絶頂だった。 この時が一番いい時期だったのだと思う。 しかし…長くは続かなかった。 付き合ってから1週間がたった頃、私は先輩の家に呼ばれた。 この時の私には、男がどういう生物なのか分からず、ただ、先輩の家に招待されたという事実に浮かれていたのだ。 今思うと純粋すぎたのだ。 「おじゃましまー…」 「…なぁ、ここにきたってことはいいんだろ?」 「っ?きゃっ…」 部屋に入るなり、先輩に押し倒される私。これがどういう意味なのか、さすがに分かる。 先輩のことは大好きだからいつかこうなっても受け入れようと誓っていた。 だけど…こんなに早くはいくら何でも準備ができてない。 だって、初めてなのだから。 「ちょっ…や、やめてくださ…」 「何でだよ?男の部屋にくるってそういうことだろ?」 「私はそんなつもりっ…」 「嘘つけ。そんな可愛い顔してるんだから色んな男とやってきたんだよな?」 「違いますっ…い、いやー!!」 「叫んでも、仕事で両親明日までいねぇから無駄だぜ。」 その後は、ひたすら耐えるしかなかった。 感じたのは激しい痛みと恐怖。そして、大切なものを失った気分だった。 好きな人との初体験は、すごく幸福なんだと彼氏持ちの友達から聞いていたのに。 こんなはずじゃなかった。
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