3、初めての興味

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「何これ…どうなってんの…?」 帰り時間。着替えてから携帯を開くと、顔面蒼白になっていた。 久しぶりに援交をしようと手当たり次第に男を誘っていたのだが、全部断りのメールが入っていたのだ。 こんなこと、今までならあり得なかった。私は、軽く出逢い系サイトの中では有名人だ。 とても若くて可愛い女の子が、誰とでも寝るって。だから、私に誘われたら待ってましたと言わんばかりに即返信が来る。 その中から、見た目がマシなやつを選んでいた。その私が、こんなに断られたのは初めてだ。 たまに、奥さんにバレそうだからと申し訳なさそうに断られることはあったが、それにしては多すぎる。 ……何かがおかしい。 ――ブー、ブー―― その時、携帯が震え出す。突然すぎて、思わず落としそうになったが何とか掴んで画面を確認する。 そこに表示されていた名前を見ると、私は慌て外に出た。 会話を、職場の人に聞かれないようにするためだ。 「ここなら…大丈夫。」 まだ、切れていないことに安堵して、そっと画面に触れるとそのまま耳に運んでいく。 「……もしもし、姫菜…?」 「美里亜?あんた、何やったの?」冷静な声が、私の耳を通り抜ける。姫菜は、いわゆる援交仲間だ。 偶然、同じ場所で待ち合わせていた時に向こうから声をかけてきたのだ。 そこで、お互いの境遇が似ていたことが分かり何となく連絡先を交換。あの客はダメだとか、危ないとか情報を時々送りあっている仲だった。
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