プロローグ

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ーーその時、ヒールのコツコツという音と共に、美弥の前に人影が立ちはだかる。 『……ねぇ、悪いけど。玉井さんはあたしと一緒に組むってもう約束してるから。 あんた達下がっててくれる?』 その声に美弥が顔を上げると、凛とした知的な雰囲気をまとったーー佐咲柚実だ。 美弥「え?佐咲さん………。」 柚実「探してたんだよ? 早くおいでよ!一緒に決めよう!」 柚実のその言葉に、男達は一斉に騒ぎ始めたが、柚実が一喝した。 柚実「うるっさいなぁ! まだ何か用あるの?あたし達忙しいの!」 柚実はそう言い終わると同時に、美弥の手を引いて歩き出した。
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