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『おはよう、美弥!
あれ??なんかあったの??』
事務所に入った美弥に元気に挨拶をしてくれたのは、親友の佐咲柚実だ。
さすがに、美弥のわずかな表情の変化にも気付いてくれるのは、長年の付き合いという理由以外にも彼女の力量を感じさせられる。
美弥「柚実、おはよ。
ごめん、なんでもないよ!」
柚実『ならいいけど……。
なんかあったら言いなよ?
美弥は美人だから絡まれやすいんだから。』
そう言って柚実は美弥のデスクに淹れたてのコーヒーを置く。
美弥「あはは、ありがと!
何かあったら柚実にはすぐ話すよ。」
柚実が心配をする理由は、美弥の生い立ちにあった。
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