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愁斗「こういう形でも玉井さんと距離縮められたらなって思ってる……。
俺は朔哉みたいに器用じゃないから。」
美弥「国城さん……。」
愁斗「重く考えないでね……。
朔哉が玉井さんに持ってる感情とは、まだちょっと違うかもしれないから。」
美弥「国城さんは、彼女さんとかいらっしゃるんですか……?」
美弥の問いかけに、愁斗は自嘲気味に笑って答える。
愁斗「前の彼女と別れた時に結構傷付いて。
それからいないよ。本気になればなるほど、傷が深くなるのを知ってるから………。」
美弥は、愁斗の言葉に気の利いた言葉が浮かばず、何も言えなかった。
愁斗「まぁ、この話はまた今度ね。
そろそろ寝ないと。俺はここにいるから。」
美弥「ありがとうございます。おやすみなさい。」
愁斗が最後にまた頭を撫でてくれたので、美弥は安心して目を瞑った。
左手には、愁斗の優しさを感じながらーーー。
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