こ・れ・は…

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相変わらず、原理主義と自由主義が舌戦を繰り広げたが、僕はタイ焼きを食べ終え、包み紙をゴミ箱に放り込んだ。 『おーいお前たち…置いていくよ』 原理と自由はお互いに睨み合っていたが、やがて舌打ちをして僕を見た。 ――フン、今日のところは、これで勘弁してやる! ――次回こそ、僕が合理的だってことわかってもらわないとね 立ち去ろうとしたら、自由主義が足を止めてタイ焼きの写真を眺めていた。 『どうしたんだい自由?』 ――え、いやさ…原理てきに白餡タイ焼きってどう思うのかなって思ってさ
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