0人が本棚に入れています
本棚に追加
優は汚い水をかけられていた。
「お前は反応がいいから面白いしいじめがいがある。ほれ次!」
次は縄を持ってきて優を縛った。
その後、四人がかりで蹴ったり殴ったりしてきて一人は写真係。
(私は中学生の最後までこの生活が続いて体が壊れて死んでいくのかな……)
写真を何枚か撮った後、その子はこう言いながら優のお腹を蹴り始めた。
「おまえ、は!いっつも、でしゃばりやがって!ムカつくんだよ!」
(いたい……助けて……誰か……)
と、その時、
パシャ
と、カメラのシャッター音が入った。
今この中に写真を撮っている人はいないはずなのに。
そのシャッター音がなった方向を見るとなんと由香里が立っていた。
「私の親友にいじめてるのは誰ですかね?」
「な……なんでここが……?」
「それより早く優を離して!」
「チッ……早く行こう!」
「でも写真は……?」
その時、リーダーの子が由香里の携帯を取り上げて、携帯を踏み潰した。
「これで証拠は消えたな。こっちの勝ちだ。行くぞ」
と言ってその場をいそいそと立ち去った。
「優、大丈夫!?すぐ手当てするから待っててね」
と由香里が駆け寄ったが優は由香里を突き放した。
「バカ!どうしてきたの!?次はあなたがターゲットになるかもしれないって言うのに……」
「優……」
「なんのために私が我慢してきたと思うの……?」
なんと優はそれを言った後、泣き出した。
「優、事情は全部もう知ってるから。私のためにいじめられて……」
最初のコメントを投稿しよう!