プロローグ

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プロローグ

「はぁぁ寒い寒い、わ!コタツじゃん。おりゃ」 「ひゃっ、もうちょっとお姉ちゃん足冷たいよぉ」 「しょうがないでしょ今帰って来たんだから。あんたが寝っ転がるからこっちは狭いのよ」 「だって早い者勝ちだもん。ああぁあったかい」 「やっぱ冬はコタツに限るねぇぇ」 「コラッ、あんた達もうご飯なんだからこっちの椅子に座ってちょうだい」 「えーそんな固いこと言わずにほらほらママも入りなよ」 「そうそうだってもう出れないしー」 「あーもーほんとにこれだからコタツってのは…」 「ほらほらほら」 「ちょっとだけね」 「ふわぁぁぁ、イタッイテテテ」 「あ、起きたよママ」 「え?あれ今何時?」 「おはようママ今日鍋なら先に言ってよう」 「え?なにこれ?」 「え~コンロにあったのをママの代わりにこたつの上へお手伝い?」 「もうあんた達は、はぁぁ」 「ママこたつに入って即寝てたよ、ね!お姉ちゃん」 「だねぇぇあはは」 「ただいまー」 「あ!おかえりパパ!」 「お、今日は鍋かぁ!やったぁ!しかもコタツで」 「そうだよ!これあそこから2人で運んだんだよ」 「おぉそうか、えらいぞ」 「もう、パパまで…」 「いいじゃん!ね!ママ食べよ!」 「うん。そだね!ママ、コタツでビール飲-もっと」 「いいなじゃあ俺もビールっと、ジュースあるぞーいる人ーー?」 「はーーーい」 「はーーーい」 「ママそれどうしたの?」 「え?あ。たんこぶできてるぅぅ」 「ほんとだぁはは。目の上のたんこぶ、なんつって」 「おでこですーーだっ。あーさっき起きるときにぶつけたかも」 「どーんまい。はいビール、鍋美味しそうだよ」 「うん、ありがとパパ」 うちにもこの季節がやってきた。
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