1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
プロローグ
「はぁぁ寒い寒い、わ!コタツじゃん。おりゃ」
「ひゃっ、もうちょっとお姉ちゃん足冷たいよぉ」
「しょうがないでしょ今帰って来たんだから。あんたが寝っ転がるからこっちは狭いのよ」
「だって早い者勝ちだもん。ああぁあったかい」
「やっぱ冬はコタツに限るねぇぇ」
「コラッ、あんた達もうご飯なんだからこっちの椅子に座ってちょうだい」
「えーそんな固いこと言わずにほらほらママも入りなよ」
「そうそうだってもう出れないしー」
「あーもーほんとにこれだからコタツってのは…」
「ほらほらほら」
「ちょっとだけね」
「ふわぁぁぁ、イタッイテテテ」
「あ、起きたよママ」
「え?あれ今何時?」
「おはようママ今日鍋なら先に言ってよう」
「え?なにこれ?」
「え~コンロにあったのをママの代わりにこたつの上へお手伝い?」
「もうあんた達は、はぁぁ」
「ママこたつに入って即寝てたよ、ね!お姉ちゃん」
「だねぇぇあはは」
「ただいまー」
「あ!おかえりパパ!」
「お、今日は鍋かぁ!やったぁ!しかもコタツで」
「そうだよ!これあそこから2人で運んだんだよ」
「おぉそうか、えらいぞ」
「もう、パパまで…」
「いいじゃん!ね!ママ食べよ!」
「うん。そだね!ママ、コタツでビール飲-もっと」
「いいなじゃあ俺もビールっと、ジュースあるぞーいる人ーー?」
「はーーーい」
「はーーーい」
「ママそれどうしたの?」
「え?あ。たんこぶできてるぅぅ」
「ほんとだぁはは。目の上のたんこぶ、なんつって」
「おでこですーーだっ。あーさっき起きるときにぶつけたかも」
「どーんまい。はいビール、鍋美味しそうだよ」
「うん、ありがとパパ」
うちにもこの季節がやってきた。
最初のコメントを投稿しよう!