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「で、今回は風邪ひいて、その間 KAWAYA君モードが消えてた・・・ってわけ?」
画面越しに鈴はイライラしながら確認。
「「そう。」」
「どうして家族に黙って、こんな気味の悪いバイトなんかして。」
「「怒られると思った。」」
「怒るわ!当たり前じゃ!!」
「「でも、俺、KAWAYA君をやってよかったと思ってるよ?」」
壮太の声は穏やかだった。
「「家族が俺の事心配してくれてること、鈴、お前も俺を兄として慕ってくれてたこと
再認識できたし。」」
バカだ。壮太はバカだ。鈴は思った。
しかし
「壮太はしっかりしてるから大丈夫」この家族の過剰な認識が、壮太に想像以上の孤独感を与えていたのだと知った。
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