レジェンドと飯を食いに行く

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「謝っといてくれ」 だなんて…頼まれたけど… あれから何年経ってんだ? 姉貴は25歳で乾さんは32歳 いい大人同士だし… 家じゃ乾さんの悪口聞いた事 たぶんないし… あの合宿のあと…何個か試合あって 姉貴は、勉強教えてもらうのに 乾さん、当時は俺の家の近く… 線路向こうのマンションで高校生なのに 一人暮らししていたから 一時だけど始めたばかりの空手 ちょっとやめてしまって通っていたっけ ゲームとか珍しいお菓子とか おいしいご飯とかご馳走になったり 羨ましいけど姉貴だけ でも…道場にも親父に頼まれて 指導に来てくれて、まだ初心者の小学生も 面倒見てくれて…幼稚園だった俺 早く…剣道習いたい!と思っていたっけ※ 卒業間近になると稽古指導も頻繁だけど 乾さんの家に行くのも姉貴頻繁になったり でも…たまに…一人で泣いていたの 何度か見てんだよな… 楽しそうに出かけんのに…いきなり… そんな経緯…怪我させられたそれを思い出して 思い出しては泣いていた? 良くはわからない… けどさ…その時に謝るチャンス… あったんじゃねぇ? 彩り綺麗なナムルがたくさん乗る丼 銀のスプーンでていねいにまぜあわせる 乾さん見ながらそう思ったけど… あぁ…高級店のビビンバも… めちゃくちゃ美味い~♪ さらにわかめスープ… 細切り牛肉っ!入ってる! 単純な高校生の俺は またもや…余計なこと考えず 豪華な夕食に舌づつみ♪ 肉肉肉…の幸せ…満喫した 帰ってから…姉貴に 乾さんの伝言を伝えたか? それは…姉貴の帰宅のタイミング悪く なかなか伝えること…出来なかった ※道場は入門は小学生入学後から
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