友人のストーカーを頂きます

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友人のストーカーを頂きます

異常な人を主人公とした小説を書いてみたい。 皇神流(すめらぎかんな)は、パソコンとにらめっこしていた。 高校卒業と同時にWeb小説家を初めて数年。 女子大生の神流の作品は、ある程度の閲覧はつくが中々当選しない。 当選した作品を見ると、中々キャラがしっかりしているものばかりだった。 けれど、神流はキャラ構成が苦手だった。 自分の経験したものを少し捻ってストーリーにするのが得意だった。 なので、そんな神流が結論に達したことが、上記のことだった。 そうと決まれば異常者の話をネットで調べてそれを色々合体させたり妄想で何とかすれば書けるかもしれない。 いや、書ける!!! と、確信して検索をしていたのだが。 「ない・・・」 ストーリーとして書けそうなエピソードが、これっぽっちもなかった。 いや、本当はあるにはありそうなのだが。 何というか、迫力にかけるというか、バッドエンドが多いというか。 とにかく、神流の思う”いい小説”になりそうなネタが全くなかったのだ。 「どうしよう・・・」 完全に、息詰まってしまっていた。
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