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善三さんは、白くて丸く、すべすべしたそれを、男らしく無骨な指で壊れないよう優しく包み込むと、指先で器用に転がし…。
「そうよ。乱暴にすると壊れてしまうわ。
そう。ゆっくりとその窪みに入れて…。
ああ、上手。上手よ、善三さん…」
やはりワタクシが見込んだだけのオトコ。
東京でいろんな経験を積んでいらっしゃったのでしょう。
全てにおいて、仕草に都会的な色気を感じさせます。
しかしその善三さんが、思わぬことにすぐに弱音を口にされました。
「義姉さん、ボク…ボクはどうにかなってしまいそうだ。ボクは怖いよ。フラフラしてしまいそうだ」
そう言う善三さんの足が震えているのに、ワタクシは気がつきました。
もはや迫り来る衝動に我慢できなくなってしまったのでしょうか。
そこでワタクシも優しく声でもかけて差し上げれば良かったのでしょうが、ワタクシも年上の女としての意地があります。
震える善三さんのことが可愛いくて、思わずイジワルなことを言ってしまいました。
「あら、意気地が無いのネ」
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