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これは日記だ。僕の嬉しさと悲しさをぎゅっと集めた日記。誰かに見せるために書いたわけではない。
僕は中二の夏にすべてを諦めてしまった。あの日のことは思い出したくない。その約一年後、僕の生活は大きく変わる。
僕は家から一歩も出ずに、約一年間過ごしてきた。とくのやることもなく、ソファに座りテレビをつける。
「ニュースをお伝えします。政府が昨日、何か問題がある家庭にAIを導入することが決定しました。」
僕はこのAIに関するニュースを多く見ていた。AIに興味があるとかではない。日々技術は進歩していて、それを番組で毎日のように伝えていたからだ。にしても早いもんだな。たった数ヶ月前まではAIを仕事に導入するのは不可能だとか言っていたのにもう実現している。
そんなどうでも良いことを考えていたら瞼が下がっていった。
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