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起きたとき僕は自分のベットの中にいた。自分で戻ってきたのだろうか。時計は十時を回っている。ドアがノックされる。
「いいよ、入ってきて。」
「昨日はごめんね。あそこまで深刻だと思わなくて。」
「いや大丈夫だよ。昨日のことは一時的に忘れて何かしよう。」
彼女は上目遣いでこちらを見ている。
「何をするの?」
「そうだな。僕の過去を聞いてもらおうかな。」
「その話はずっと気になってた。」
僕はあの日のことについて話す。すべてが壊れてしまった自分の話。思い出したくなかった。でも今は隣に話を聞いてくれる人がいる。多分今なら言葉に出しても耐えられる気がする。
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