微睡みの監禁

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なんてカフカの変身のような話がある訳でも無く、 私はは今日も今日とて平々凡々なライフを過ごすのだ。 だがしかし、 布団から出るということは大変なものだ。 この気持ちよさに包まれたら最後、 全員がこのまどろみから永遠に抜け出したくないなんて思うのだろう。 そうは言っても私には仕事がある。 今はまだ独身だが、 いずれは家庭を持ち、 妻と子を支えることの出来る大黒柱になりたいと思っている。 思っては居るのだが・・・。 私は一体何をしていたのだろう。 あっという間に月日は経ち、 親も私には愛想を尽かしたのか、 結婚はまだか、 孫の顔が見たい等と言うことを辞めた。 もはや私には仕事しか相手をしてくれるものは居ないのでは無いだろうか・・・。
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