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――正直、今から書かせてもらう話の掲載許可が得られるとは思っていなかった。プロットを書き始めた段階から「本当にいいのか?」と、もう一人の私が問いかけてくる。けれど『怨結び2019』の重要なファクターとなる為、書かざるを得ない。ならばせめて、1人でも読者が共感してくれるように気持ちを込めて書くべきだ。
元来、怖い話とは誹謗中傷の的になりやすい。この世のホラーなど全て作り話だろと言う者もいる。解釈は読み手の自由ではあるが、そのような言葉を耳にする度、私はひどく悲しい気持ちになってしまう。私だけでなく、話に絡んだ友人や知人達まで否定されている気分になるからだ。冒頭からこんな事を書いているのも、執筆に躊躇している証拠と言えよう。
このページは削除するかもしれない。物語に必要なく、捉え方によっては私の愚痴に聞こえるからだ。この『はじめて の のろい』を読み終えた時、読者はどんな感想を抱くのか。不安で堪らない。
――改めて、御遺族のご厚意に感謝と亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
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