☆ラッキーアイテム…待ち人来たる?

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「仁、このやぼったい子だけどなに?」 入ると同時に私と目があったその人は言った。 体のラインにピタッとそったタイトな黒のワンピースに真っ赤なジャケットを肩に羽織り、黒のピンヒールで仁王立ちするその人から目が離せない。 「えっと…やぼったい…ってわた、私で、すよ、ね?」 恐れ多くも聞いてみる。 「はあ?他に誰がいるの?」 「すすすすすいませんっ、すいません。ごめんなさい。存在がやぼったくて申し訳ありまません。」 ただただ恐怖で訳もわからず謝り倒した。 すると、ツカツカツカとヒールを鳴らしこちらへ歩いてくる。 背中には仁さんの席がありこれ以上、下がれない。 ああ、なんかわからないけどもう終りだな。 そう思った。 そして、目をぎゅっと閉じるとーーー 「ふうん…お肌は悪くないわね。で、早く紹介してくれない、仁。」 た、助かったの? 助かったのか? て言うか仁さんのことを上からな感じで呼び捨てにするこの人、一体なにもの?
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