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「おい、新入り。取りあえず、それ以上、俺のデスクに倒れるなよ。踏ん張れ。で、喜奈、お前は圧が強いんだって。ほどほどにしろよ。」
「はあ?偉そうに言うんじゃないわよ。」
「偉そうにって俺は元からこういう性格なの知ってるだろが。」
「知ってるわよ。嫌ってほど知ってるわよ。なんなら隅から隅までしらないところないくらい知ってるじゃない。」
えっと…
この状況って…
まるで痴話喧嘩的な…
これ、もしかしてお二人は付き合ってらっしゃる?
もしくはこの感じ、既に熟練の夫婦感すら感じられて…
「クズハラちゃん、顔で全てを物語るの止めようか。」
「私…物語ってます?」
「うん、語ってる。」
市川さん、絶対にこの状況、面白がってる。
にしても…
「ど、どなたなんでしょうか?」
勇気を振り絞って聞いてみた。
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