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嵐のようにやって来たこの人物は臼井喜奈さん。
なんと仁さんのお姉さんだった。
あっ、だからか。
どこかで会ったような気がしたのは。
こうして改めて見るとーーー
仁さんと似ている。
つまり、お姉さんもかなりの美人だ。
しかもその名前を聞いたとき、何かが引っ掛かった。
その引っ掛かりは直ぐに解けた。
「会長さんの息子さんと結婚されてるんですか…あっ、だから仁さんと会長さん、知り合いなんですね。」
漸くあの二人の接点が見つかってスッキリした。
なるほど…
義兄のお父さんってことか。
「あなた、お義父さんのこと知ってるのね。益々、興味深いわ。仁がそこまで深入りさせる子ってそういないから。」
「深入りってそんなじゃねぇよ。こいつがたまたま利き酒師って面白い資格持ってたから連れてった。」
「利き酒師、へぇ、面白い。」
値踏みをするかのように上から下までまじまじと見られて息が止まりそうだ。
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