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「あのぉ、デスク片付け終わりました。次は何をしましょうか。」
取り敢えず、何か仕事をと聞いてみる。
最初が肝心、働く意欲を見せなければね。
「うーん、そうだなぁ…。まっ、もうそろそろ社長来るし、適当にしててよ。」
「…はい。」
適当にって言われてもなぁ。
だけど遂に社長が来るのか。
実はまだ社長には会っていない。
と、そこへーーー
時代感溢れるガラスドアがパタンと開いたかと思うと、誰かが入ってきた。
だけどこちら側からだと逆光でよく見えない。
社長？
いや、違う。
こちらの席まで近づいてくると漸くハッキリと見えた。
そこには何とももっさい感じの若い男の子が立っていた。
なんだ学生アルバイトか。
へぇ……こんな会社だけどバイトまで使ってるんだ。
「お前、誰？」
は？
いきなり何なのこの子。
私、今年27だし少なくともあなたより歳上だと思うけど。
と、いってやりたいところだけど………
でもまぁ、私の方が新入りな訳だし。
ここは大人の余裕でーーー
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