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「えっ…辞めた?」
「はい、実は…」
周りに人がいないことを確認すると五嶋さんが話し始めた。
あの時、予定していたバリスタを勝手にキャンセルしたのは五嶋さんと同じ職場の女性社員だったと。
そしてーーー
「付き合ってた?」
「ええ…、彼女とは元々、同期で話しやすい存在ではあったので入社して1、2年頃だったかな。短い期間でしたが付き合いました。」
「そうだったんですか。」
「けれど、僕が仕事ばかり優先するので彼女は後回しになってしまって。なんとなくすれ違いが多くなって…同じ社内にいるのにね。」
苦笑いを溢しながらも五嶋さんは話を続ける。
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