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私の言葉に勝ち誇った顔で仁さんが言う。
「そりゃ、お前、俺が社員思いの出来た社長だからだろ。」
「仁、それ自分でいうとこじゃないから。」
さすが、喜奈さん。
私が突っ込む前に秒速で仁さんに言ってくれる。
「チッ。喜奈、うるせぇ。てかさ、普通、真面目に毎日毎日アホみたいに同じ時間にきっちりかっちり出勤してるやつが来なけりゃ家で孤独死してんのかって電話の一本でもするだろが。そしたらお前、出ねぇじゃん。一体、どうなってんだってなるだろが。」
なんだろ…
これ、心配してくれてるんだよね?
心配してたってことで概ねあってるよね?
なのに、
素直に喜べないのは仁さんの口が悪いせいだけか?
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