☆ラッキーアイテムはカレーうどんです!

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とは言え…、 こんな出だしになったとは言え、やる事はやらねばならない。 いつまでもヘコんでいる訳にはいかないし、言われっぱなしもなんだから仕事で挽回するしかない。 「市川さん、何から始めましょうか?」 「ああ、そうだね。早速だけど、今日はこの資料の山を整理して欲しいんだ。フォーマットはあるからそれに合わせてまぁ、後は適当に。わかんなければ聞いて、俺こっちでやってるし。」 「はい、分かりました。」 適当に…か。ある意味、それが一番困るよね。 でもやるしかない。 よし、さっきの失態を挽回するべく、頑張るとしよう。 私はさっき片付けたばかりのデスクにあるパソコンを立ち上げた。 資料は主に在庫管理のものが多かった。 幾つかのカテゴリがあって、それに従って資料と照らし合わせながら入力していく。 実は私、あまり会社内容とかよく分かってないんだよね。 再就職先見つけなきゃって必死だったし。 ざっくりと雑貨屋さん的なのをイメージしてたんだけど…文具とかちょっとした玩具らしき商品が多いのかな? うーん…入力画面見てても未だピンとこないな。 まぁ、徐々に教えてもらえば良いか。 そだ、取り敢えず、他に社員の人とかいるのか確認しとこうっと。 でなきゃ、またさっきみたいな間違いがあるといけないしね。 「あのぉ…」 「ん、なに?」 パソコンを凝視していた市川さんに声を掛ける。 「他にどなたか社員さんっているのでしょうか?」 「ああ、あと事務が一人いるよ。」 「そうなんですか。えっとその方は今日は?」 「今日は来ないけど次、来た時にちゃんと紹介するわ。」 「あっ、はい。宜しくお願いします。」 そっか、つまりは社長と市川さんと事務の人、三人でこの会社やってるんだ。 随分と小規模なのね。 ちょっと先行き不安になってきたな。
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