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そうこうしているうちに、あっという間にお昼になった。
えっと、お昼ってどうするのかな。
よく分からないから今日は何も持って来なかったんだよね。
なんて考えていると市川さんもお昼だって気付いたようだ。
「あっ、もうこんな時間か。クズハラさん昼飯何か持ってきた?」
「いえ、今日は特に何も。」
「そっか、じゃあ一緒に外に食いに行く?」
「あっ、はい。宜しくお願いします。」
出掛けようとする市川さんの後を財布だけ持ち追いかける。
その時、ドアがバンッと開いたかと思ったら社長のお出ましだった。
「お、おかえりなさぃませ…しゃ、社長。」
「なに、取ってつけたみたいに言ってんだよ。俺はお気楽学生バイトじゃなかったのかよ。」
目の前に立ちはだかる社長を落ち着いてよく見ると、結構、身長が高い。
うっ、上から見下されるこの威圧感耐えらんない…。
て言うか、私が言ったことまだ根に持ってるし。
「社長ぉ、昼飯一緒に行く?まだでしょ?」
げっ、市川さんこのタイミングで社長誘います?
今朝の事もあるし社長行きませんよねぇ?
私なんかとお昼とか……。
「俺も行くわ。」
げっ、マジか。
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