☆ラッキーアイテムはカレーうどんです!

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三人で黙々と運ばれてきたカレーうどんを食べる。 な、なんか緊張する。 て言うか… 人から見ると絶対、市川さんの方が社長さんに見えるよね。 目の前に座る社長をそれとなく見る。 前髪は伸びてうっとおしげだし、目も隠れてイマイチよく見えないくらいだ。 しかも顎のあたりには薄っすらと無精髭もあってだらしない感じ。 何より着ている服だってただの白いシャツにジーンズだし。 これ、どう見てもやっぱり学生でしょ? 「おい、新入り。」 「は、はいっ。」 不意に社長がこっちを見た。 「お前、もうちょっと気をつけろよ。一応、女だろ?」 はい? 「な、なんですかいきなり。私だって毎朝、身だしなみには気を配ってます。前髪だって私はこうして上に上げてスッキリさせてーーー」 「アホらし……」 またもや呆れたように言うと社長はカレーうどんをすすり始めた。 「クズハラさん、それ。」 見かねた市川さんが私の胸の辺りに目線を向ける。 ん? よく分かんない。 「今日の服装に何か問題でも?」 「ハッハッハ、やっぱりクズハラさん…いや、クズハラちゃんってしっかりしてるようで天然だよね。」 「な、なんですか。ちゃんと言ってもらわなきゃ…」 「お前の服、カレーだらけだぞ。」 社長に言われ胸元を見ると… 真っ白なブラウスにカレーうどんが飛び散りまくってた。 「うぎゃっ」 「お前、馬鹿なんじゃねぇの?」 相変わらず涼し気な顔でカレーうどんをすする社長。 悔しいけれど社長の白いシャツにカレーうどんは一滴たりとも飛んでいない。 うっ…… お昼からもまだあるのに……。 どうしよう。
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