☆ラッキーアイテムは大きめのカバンです!

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「お前なぁ、自分でそれ言うか?」 「ですよね…」 「とにかくだ、せっかくのチャンス掴まねぇのかよ。」 「えっ…?」 「お前、企画営業とか興味あるんだろ?」 「ああ…はい。」 確かにダメもとで履歴書に書いたっけ。企画に直接携わる仕事をやってみたいと。 えっ、てことは履歴書ちゃんと見てくれてたってこと? 猫の手の代わりに適当に選ばれたんじゃなかったの? 「おい、黙ってねぇでなんとか言えよ。」 「あっ、はい。興味あります!元々、企画営業とかやりたくて…でも以前の会社では事務職でしたので経験が。」 「バカか。」 「バカッてなんですかっ。」 一々、ムカつくなぁ。 「経験がないなら積めばいい。それだけの事だろが。」 「ないなら積めばいい…。」 「そう。そのチャンスが今、目の前に来てんだろ?それとも大人しく言われたことだけやってるか?生憎、うちは見ての通り少人数でなんとかやってんだよ。一人で何役もしなきゃならねぇ。できないって言うなら今のうちに次、探せ。」 「うっ…」 ほんと口悪いなぁ。 だけどーーー 言われっぱなしなんて嫌だ。 それに(じん)さんの言うことは確かにそうだ。経験がないなら積めばいい。それだけのこと。 「やります…いえ、やらせてください。」 「チッ、最初からそう言えばいいものを。手間取らせやがって。これ、今からちゃんと目を通しとけよ。早速、今日の昼から打ち合わせしたいって五嶋さんが。」 「きょ、今日ですか?」 「できねぇの?」 「できます!やります!」 私の運気、上がってきたんじゃないの? よし、やってやろうじゃない!
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