☆ラッキーアイテムは大きめのカバンです!

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「お前を見込んで頼みたいことがある。」 「た、頼みたいことですか?」 て言うか… このパターンだとあれでしょ?やっぱりあれだ。さっきの恋愛小説の展開によくあるやつだよね。 俺様上司に翻弄されながらーーー 「仁さん、私に婚約者のフリとか無理ですよ。」 「ーーーーお前を見込んで頼みたいことがある。」 「仁さん、無かったことにして話進めるのやめてもらえます?」 「じゃあ、もう少し婚約者のフリ辺りを掘り下げるか?」 「いえ、進めてください。」 まだお酒が残ってるのか仁さんいつもより饒舌な気がするな。それよりも一体、私に何をさせるつもりなの? 「そう、警戒心剥き出しにすんなって。」 「この状況で警戒以外に何をしろと?」 未だ掴まれたままの腕に目線を移しながら言う。 「ああ、悪い。」 そう言うと仁さんは漸く私の腕から手を離した。 「実はーーー」
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