☆ラッキーアイテムは大きめのカバンです!

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迎えの車に乗り込む会長を二人で見送って、さぁ、終電の前に帰ろうかと思って腕時計を見たら、 「送ってくわ。」 と仁さん。 「ええっ!」 思わず驚きの声が出た。 「そんな驚くことか?てか、ほら、早く乗れ。」 先に呼んでいたのかタイミングよくタクシーが私達の前で停まる。 「いや、でも…」 「ほら、早く乗れって。」 急かす仁さんの目線を追い振り向くと料亭の女将が笑顔で見送ってくれている。 これは私達がここを去るまで見送るパターンか。 速やかにタクシーに乗り込んだ。 「家の場所。」 仁さんが言うので大人しく自分の家の場所を運転手さんに告げると、 「マジかよ。」 と、仁さん。 これ、もしかして場所的に仁さんの方が先なのかな? て言うか、先に言えって言ったのそっちじゃない? でも仕方ないか。なんと言っても社長な訳だし? 「すいません。あの、もし仁さんの方が近いなら私は後で降りても構いませんので。」 「変な気、使うなって。黙って乗っとけ。」 ったく… ほんっと、口が悪いなぁ!!!
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