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「仲、良いですね。そっか。わかりました。僕が入る余地なんて初めからなかったって訳ですね。」
「すいません。こればかりは…譲れません。」
目の前で繰り広げられる男性二人の会話に目を丸くしか出来ない私。
入る余地って…
それって五嶋さん…
あっ…
そう言うこと?
もしかして五嶋さんは私のこと少しは恋愛対象として意識してくれてたって事?
その事に気付いた途端、頬に熱が集まる気がした。
アラサー崖っぷちにして遂にモテ期きた?
って、違うでしょ?
仁さんとのことはお芝居だし。
そうだよ。恋人のフリ、な訳でしょ?
じゃあ…
別に五嶋さんと私がどうにかなったって…
ん?
私、どうにかなりたいの?
いや、そもそも、五嶋さんのさっきの言葉にしても社交辞令的な…だよね?
あー、もうなんかよくわからなくなってきた。
私はぬるくなりつつあったビールを一気に飲み干した。
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