第四章

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とても信じられない光景に、リューイチだけがポツリと、 「……くわれた」 と語った。 「ウソ……」 目の前で見たけど信じられない。 仮にも神の存在なのに、シルバーメッシュをみみこは食った。 そのシルバーメッシュの正体は、最強のインフルエンザウイルス、厄の神さまなのに。 それなのに、人間のはずのみみこが神さまを食った!? 「あの人は、あの人はどうなったの?」 側にいるリューイチに縋るように聞くと、リューイチは悲しげに長いマツゲを伏せる。 「しょうめつした」 「!?」 「ありえないが、おこったことがしんじつだ。あれのよくはもう、にんげんのれべるをこえている」
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