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みみこは、
「わーたーしーのオーデーンー」
まだ言いながら、まるでゾンビのように、ズルリズルリとこちらに向かって歩いてくる。
「あんみつ、おれのうしろにいろ!」
リューイチが身を挺して杏蜜を庇う。
まさにホラーゲームのようだ。
そして杏蜜は、――キレた。
神さまや正体不明のリューイチなら怖いが、みみこなら別だ。
どんなに卑しかろうが汚かろうが、アレは人間。
人間の女の、はずだ。
だったら!
ピンと思い出して、杏蜜は自分のサイフを取り出す。
そのファスナーを開けて、中身を一気に地面にバラまいた。
「いい加減にしなさい、このゾンビ女がっ!」
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