第1章

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「…………、あの~神様ですよね?」と、私は再度、未だ正座状態の彼に問う。 そして、 「そうですよ、先程も言ってますけど」 と再度、彼が答える。 あれ?神様って………。 そう、私が考えていると続けて彼が話し出す。 「もしかして、神様だから何か凄い能力があると思ってませんか?」 ──ギクッ、と胸に突き刺さる。 「いや~そ、そうは思ってないですよ」 と、私は視線を彼から逸らす。 「本当に?」 「ほ、本当ですよ。本当に」 私は再び、視線を逸らすが、彼の視線はずっと私を離さない。 「…………………」 「……………………」 ── ─── ────── このなんともいえないこの雰囲気の中、「すいません。」と思わず私は彼に言ってしまい、彼は『やっぱりか』と、ため息をつき、うんざりとした表情を見せる。 彼の表情から察するに何度も聞かれた事なのだろう。 彼は、嫌々ながら私に話し出す。
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