第1章

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「え~と今月使えるお金は、っと」 私は、緋月花(ひつき はな)、 何処にでもいる、至って普通の大学二年だ。 「後、二週間位で二万ちょいか。」 と、私は預金通帳を見ながら、ため息をつく。 私は実家から離れ、大学の近くにある場所に、一人暮らしをしている。 実家からの仕送りは貰わず、授業の空いた時間にバイトをして、ギリギリだが、何とか暮らしている。 「出来るだけ節約しないと、今月ヤバいなぁ」 と、通帳をいつも隠してある机の中にしまいこむ。 「まぁ、何とかなるよ。気楽に行こうよ」 と私の背中の方から渋い声が聞こえてくる。 私はその声にイライラしながら、 「いや、あなたのせいだからね。神様」 と、渋い声の男に言った。
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