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「え~と今月使えるお金は、っと」
私は、緋月花(ひつき はな)、
何処にでもいる、至って普通の大学二年だ。
「後、二週間位で二万ちょいか。」
と、私は預金通帳を見ながら、ため息をつく。
私は実家から離れ、大学の近くにある場所に、一人暮らしをしている。
実家からの仕送りは貰わず、授業の空いた時間にバイトをして、ギリギリだが、何とか暮らしている。
「出来るだけ節約しないと、今月ヤバいなぁ」
と、通帳をいつも隠してある机の中にしまいこむ。
「まぁ、何とかなるよ。気楽に行こうよ」
と私の背中の方から渋い声が聞こえてくる。
私はその声にイライラしながら、
「いや、あなたのせいだからね。神様」
と、渋い声の男に言った。
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