第1章

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私はその渋い声が聞こえる方に振り向くと、背の高い男がいた。 (あれ?さっきまで誰もいなかったのに) 私は、今、起きている事に不思議に思いながらも、その男に吸い込まれる様に歩いていた。 (あっ、めっちゃイケメンだ………) 私はその男に近づきながらも、まじまじとその姿を眺めていた。 キレイな瞳で右目が青色、左目が赤色。 髪は黒。そして、ストレートの短髪。 見た目は私より少し……上? 「あの、いつからソコに居たんですか」 「ずっといたけど。」 「えっ?ずっと?」 「そう、キミが必死に願い事してる前から」 その言葉を聞いた私は、すぐその場から立ち去りたい思いで一杯になっていた。 (あー、恥ずかしい。何で気付かなかったんだ。) と私の顔は、みるみる内に赤く染まっていったのだった。
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