1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はその渋い声が聞こえる方に振り向くと、背の高い男がいた。
(あれ?さっきまで誰もいなかったのに)
私は、今、起きている事に不思議に思いながらも、その男に吸い込まれる様に歩いていた。
(あっ、めっちゃイケメンだ………)
私はその男に近づきながらも、まじまじとその姿を眺めていた。
キレイな瞳で右目が青色、左目が赤色。
髪は黒。そして、ストレートの短髪。
見た目は私より少し……上?
「あの、いつからソコに居たんですか」
「ずっといたけど。」
「えっ?ずっと?」
「そう、キミが必死に願い事してる前から」
その言葉を聞いた私は、すぐその場から立ち去りたい思いで一杯になっていた。
(あー、恥ずかしい。何で気付かなかったんだ。)
と私の顔は、みるみる内に赤く染まっていったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!