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振り向くと、あの男が倒れていた。
私はこの状況が掴めないながらも急いでその男まで自然と向かっていた。
「だっ、大丈夫ですか?どうしました?救急車、呼びますか?」と、慌てて言った。
「………す……た」
「すた?」
(すた?何だろ)
「お……す………た」
「え?」
私は屈みこみ、彼の声に耳を傾ける。
「お腹空いた。」
「え~~」
(もー、何がなんだか、分からないよ。
とりあえず、何か食べ物……………)
私は、私のカバンの中から、此処に来る前にコンビニで買って来たおにぎりを彼に渡した。
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