10人が本棚に入れています
本棚に追加
人間の価値は、亡くなった後で解る。
そんな格言を残した人がいた気がする。
その言葉を証明するように、成政のお別れには、大勢の人が集まっていた。
さて舜一は、葬儀会場で畏まっていた。
あれから数日経つが、舜一の母は泣いてばかりで、目が真っ赤だった。
本人の方はと言うと、だいぶ落ち着いてはきたが、罪悪感を拭いきれない部分もあった。
たまに、被害者の葬儀に犯人がいたりする事があるが、今の彼には、共感できる気がしていた。
最初のコメントを投稿しよう!