12人が本棚に入れています
本棚に追加
私のための棺に納められてたのは、少し年上に見える男性だった。
「この人は何故?」
アサクラは笑顔を浮かべた。
「君が戦うための何故には答えるけど、そろそろそれ以外の何故はしまっておくべきだ。」
それが長生きの秘訣だとアサクラは言っていた。
けれど、何が戦うための何故で、何がそれ以外なのか私は知らない。
「アサクラさんがこのまま私に戦いを教えてくれるんですか?」
アサクラは「そーしてほしい?」と抑揚のない声で聞いた後、学校みたいなものは一応あるんだと教えてくれた。
「ローウェストのセーラー服が結構かわいいんだよぉ。」
アサクラが教えてくれたのは結局それだけだった。
最初のコメントを投稿しよう!